おじき木人拳

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5. U2 – The Joshua Tree

それまで半ばお勉強のように60年代や70年代の音楽を順番に聴いていた自分が初めて好きになった、リアルタイムで活動している(既に死んだり解散したりしていない)アーティストの、最初に好きになったアルバム。
何となくこの次に出たライブ+新曲で構成されたドキュメンタリー映画のサントラ版、『魂の叫び』と2枚セットで1つ、みたいに思っています。

今現在の彼らの印象といえば、(主にボノの)綺麗事を本気で押し付けてくる暑苦しさや、(主にボノの)一言物申すセレブ的振る舞いとかで毀誉褒貶の激しいグループですけど、そういった非難する声にも一理あるとは思いつつ、そこは最初に好きになってしまった弱み、顔白塗りにしたり2周遅れくらいでダンスミュージックに接近したりiTunesに勝手にアルバム配信して怒られたりとか位なら全然OK。人でも殺したり某モリソンや某クラプトンみたいな妄言を吐いたりしない限りは一生ついて行こうと思います。

このアルバムに関しては、シリアス路線絶頂期のアルバムなので、大ヒットした割には全体的に暗め&地味目な曲調が多いのですが、冒頭の超名曲&代表曲3連発はいつ聴いても最高だし、個人的にはアルバム後半のコンパクトな曲たちも好き(『Mothers of the Disappeared』とか。題材はヘビーだけど)。

アルバム冒頭を飾る超名曲。ケレンの極みな『魂の叫び』映画版のライブバージョンが格好良すぎて繰り返し観ていた。
昔カラオケで歌ったらそのあまりのオンチさに目を付けられてその後何年もステージで歌う羽目になった、ある意味思い出の曲。あの時この曲を歌っていなかったらどうなっていたのか…。

そして偽善と言われようが今でもこういう事をし続ける姿勢は、事の是非はともかくこの人たちずっと本気なんだなと思えてファンとしては嬉しくなりますね。