おじき木人拳

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7. Def Leppard – Hysteria

いわゆるNWOBHMの代表的バンド、デフ・レパードの4枚目のアルバム。
彼らを聴き始めたきっかけ自体は、当時ヒットしていたこの次のアルバム『Adrenalize』なのだけど、そちらは今聴くと若干恥ずかしい感じのするやたらテンションの高いゴテゴテしたスタジアム・ロック、といった感じで、正直その後あまり聴くことはなくなったのだけど(その後嵌っていったUKロック周辺のアーティストがよく彼らをめちゃくちゃバカにしていた、という影響も若干あり)、なぜかこのアルバムはずっと好きで聴いているのですよね。

思うに、やたら作り込まれた曲のアレンジや分厚いコーラスなんかにグラム・ロック的な過剰さを感じたりしていたのかもしれない。アダム&ジ・アンツを参考にしたという『Rocket』とか、いわゆるハード・ロック的な曲から大分逸脱しているような気がするし。
音楽のジャンルとか分からず手当たり次第聴いていた頃だからこそ好きになったアルバムかなあという気がします。
まあ、ジャケットのセンスはどうなんだこれ、とは当時も今も思ってますけど。

ちなみに彼らはその後、ロン・ウッドのソロ・アルバムにVo.のジョー・エリオットが参加したのをきっかけに、同じく参加していたホットハウス・フラワーズのメンバーとシングルB面曲で共演していて、全然違う音楽性だけど、たまたまどっちも好きだった自分的に大喜び、といった事があったりしました。
ロンのそのソロ、U2のジ・エッジも参加してて自分的にはめちゃくちゃ豪華な組み合わせだったんだよな…。

ビデオ内にも映像が出てくるけど、T-レックスやクイーンのような過剰なグラマラス感。あんまハード・ロックっぽくないのが良い。
彼らの曲で一番好きな曲。分厚いコーラスで好き嫌い分かれそうだけど、ハード・ロックとか関係なく普通にUKロックの名曲感がありますね。マニックスとかが歌っててもおかしくない感じ。