おじき木人拳

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9. The Disposable Heroes Of Hiphoprisy – Hypocrisy Is the Greatest Luxury

パブリック・エネミーを更にロック寄りにしてやや怒りのトーンを抑えめにした感じの、サンフランシスコ発ヒップホップ・グループ。
記憶が正しければ、雑誌クロスビートのディスクレビューで見かけて気になって購入したような気がします。
どこで買ったかは忘れちゃったけど、当時の行動範囲から考えると新宿丸井の地下にあったヴァージン・メガストアかなあ、多分。

ヒップホップだけど、90年代初頭のクロスオーバーな空気を反映して、だいぶオルタナティブ寄りというか、CMJ的な趣味が全開しているアルバムで、デッド・ケネディーズのカバーがあったりミート・ビート・マニフェストのジャック・デンジャーズが絡んでたり、超絶技巧ギタリストのチャーリー・ハンターが参加していたりします(まあ、当時はそんな諸々は全く知る由もなく、後々知るのだけど)。
この次のアルバムがウィリアム・バロウズとの共演アルバム、というのも、非常に90年代感ある(そこで解散してしまうのだけど)。

非常に個人的な思い出としては、U2のZoo TVツアーを観に行った時、出囃子的に彼らの『Television, the Drug of the Nation』が大々的に使われていて、おおっ、ってなったりしました。
以前書いたデフ・レパードとホットハウス・フラワーズの共演とかもそうだけど、全然別個のものとしてそれぞれ聴いてたアーティストがなんかの拍子で交錯すると、そこ繋がるんかい、という感じで嬉しくなりますね。

MCのマイケル・フランティはのちにSpearheadを結成して、もう少しR&B/ソウル寄りの音楽になっていったとかなんとか(そっちは聴いてないのでよく知らない)。
トラック担当のアジア系のメンバーはその後どうしてるんだろうか。

チャンネル切り替え風の効果音と一連のカットアップ・コラージュが、U2のライブ冒頭でそのまま使われていたと思う。
デッド・ケネディーズのカバー。わたしは逆にこの曲でデッケネを知りました(そんな人他にいるのかな)