おじき木人拳

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1. The Doors – The Doors

人生で初めて自分の意志で買ったアルバム。
たしか、実家近所のイトーヨーカ堂に入ってた新星堂でCDを買ったような記憶。
時期的には高校卒業した後くらいだったと思うので、19か20歳の頃かな。

当時は音楽ってものにさほど興味がなくて映画ばかり観ていたのだけど、そんな中たまたま観た映画『地獄の黙示録』の冒頭で延々流れる『The End』が、曲に合わせて謎の踊りを踊るマーティン・シーンの訳わからなさと相まってめちゃくちゃ格好いいなと思い、それが入ってるアルバムという事で、最初に買うならこれかなと思ってしまったんですよね。映画始まった途端に『The End』かよ!っていう選曲もまた格好いいと思って。
まあ、アルバムでは普通に最後の曲なんですけど。

当時は60年代サイケデリック・ロックの名盤として、ドラッグやヒッピー・ムーブメントと絡めておっかなびっくり危ない世界への入り口を眺めるような気分で聴いてましたが、今改めて聴くと意外と牧歌的でほんわかしていて、かわいらしい曲が多いですね。

『Break on Through (To the Other Side)』は、歌詞の”She gets high”というところがドラッグを連想させるだか性的だかという理由で”high”を音源から消されていたのが、その後のリマスター版では復活していてこの動画でもきちんと聞こえるようになっているんだけど、自分が聴いたリマスター前のCDでは消されたままで、それをずっと何年も聴いて慣れてきてしまったので、いまだに検閲なしバージョンを聴くと違和感を感じてしまいます。